【徹底解説】「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」の違いとは？意外と知らないメンズスキンケアアイテムに隠された意味とは？

このように悩んでいませんか？

• 「肌荒れ早く治したいけど、なかなか治らない」
• 「化粧品と医薬品って何が違うの？」
• 「今使ってるスキンケアアイテムは本当に自分に合ってるのかな？」

カッコイイ身だしなみや外見を手にいれるには、やはり綺麗な肌は欠かせない…。

最近ではスキンケアに力を入れている男性も増えており、自分の肌状態で悩む男性も多いのではないでしょうか。

皆さんは普段どんなスキンケアアイテムを使っていますか？

そんなアイテムを選ぶとき「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」このような表記を見たことがあるという経験、ありますよね。

でも実際にこの表記がどのような意味を持っているのか、ここを知っている方は少ないんです。

この違いを知っていないと自分に合ったアイテムを選ぶことは正直難しい…。

そこで今回は表記の違いやそれぞれが持っている意味合い、自分に合った商品の選び方、そのすべてを解説するので楽しみにしていてくださいね！

それではいきましょうー！

スキンケアアイテム種類は全部で３つ

皆さん普段使っている化粧水や乳液、クリームなどのパッケージやボトルに「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」といった表記があることをご存知でしょうか？

おそらく見たことがある人が大半ですよね。

実は、これらは同じスキンケアアイテムだとしても、役割や目的、成分、購入方法が全く別物なんです。

結論からお伝えするとこのようになっています。

これらの違いを知っておくだけで、

• 「買ってみたけど自分には合わなかった」
• 「期待していた効果が全く得られず結局捨ててしまった」
• 「お金を無駄に出費してしまった」

このような失敗を回避できる確率が格段にアップします！

この記事を読んでくださっている方には、そんな失敗してほしくない。

だからこそ今回は、これら3つの違いをそれぞれ詳しく解説していきますね。

「化粧品」に肌改善の役割はない

まずは、化粧品についてです。

最も僕たちの身近にあるものといえば、この化粧品ではないでしょうか。

結論からお伝えすると、「化粧品」と表記されているアイテムに悪化した肌や髪を効果的に治す役割はありません。

その理由についてはここから詳しく解説していきます。

化粧品の多くは化粧水や乳液などのスキンケア用品の他、唇を乾燥から守るリップクリームなども代表的なアイテムのひとつ。

ちなみに薬機法における化粧品の定義はこのようになっています。

人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの

厚生労働省　薬機法から

わかりやすく言うと「化粧品」はあくまで皮膚や髪を健康に保つためのものなんですね。

商品の背面やパッケージに「化粧品」と記載されているものは、健康な状態を維持することを目的に作られているんです。

つまり、治療を目的とするには効力が弱く、すでに悪化している状態では化粧品を使ってもあまり効果は期待できないということ。

とはいえ、化粧品は綺麗な肌や髪を維持する際には、かなり優秀なアイテムとして重宝します。

「自分が求めていた効果がなくて結局使わなくなった…」とお金を無駄にしてしまわないよう、

• 自分の肌・髪の状態
• そのアイテムを使う目的

これらを一度振り返ってから、商品を買うようにしていきましょう！

特定の肌トラブルを予防する「医薬部外品」

続いては医薬部外品についてです。

「薬用」という表現で書かれているスキンケアアイテムを見たことがありませんか？

あの薬用も表記が違うだけで意味は医薬部外品と同じです。

この医薬部外品は薬機法では、

次に掲げる物であつて人体に対する作用が緩和なものを指す。

一 次のイからハまでに掲げる目的のために使用される物（これらの使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。）であつて機械器具等でないもの

イ 吐きけその他の不快感又は口臭もしくは体臭の防止

ロ あせも、ただれ等の防止

ハ 脱毛の防止、育毛又は除毛

二 人又は動物の保健のためにするねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物（この使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。）であつて機械器具等でないもの

三 前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物（前二号に掲げる物を除く。）のうち、厚生労働大臣が指定するもの

と定義されているんですね。

これだけ読むと過去の僕のように疑問符で頭が埋め尽くされてしまいかねません。

このままでは、僕と皆さんの前頭葉が悲鳴をあげてしまいます。

ざっくり要約すると「医薬部外品は肌トラブルや悪臭などの不快感を予防するためのもの」なんですね。

化粧品と同様、すでに悪化したものを健康的な状態へ「治す」ことが目的ではないんです。

いやー、ややこしいですね！

治療ではなくあくまで特定の肌トラブルに対する「予防」として使っていきましょう。

ちなみに、医薬部外品は薬機法によって含まれる成分量に制限があります。

理由は単純で、個人が使うと症状が悪化する可能性があるからなんですね。

そういった本来、医師の判断が必要だった医薬品の有効成分量を危険がない範囲内まであらかじめ指定しておき、個人で購入・使用できるようにしたものが医薬部外品というわけです。

とはいえ、患部に対する治療効果はあまり期待できないものの、ニキビや日焼けなどの特定のトラブルに対する予防効果はあります。

ですので、もし今ニキビや肌荒れで悩んでいても「これ以上肌トラブルを増やしたくない！」という方は普段のスキンケアアイテムは医薬部外品から選ぶことをおすすめします。

その中から自分の悩みに合う商品を選んでいきましょう！

結局、治すなら「医薬品」が一番

お待たせしました。

最後は医薬品についてですね。

薬機法の規定では「医薬品」はこのように定義されています。

第二条 この法律で「医薬品」とは、次に掲げる物をいう。 一 日本薬局方に収められている物 二 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機 械器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品（以下「機械器具等」という。）でないもの（医薬部 外品を除く。） 三 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器 具等でないもの（医薬部外品及び化粧品を除く。）

簡単に言うと、治療もしくは予防を目的とした医薬部外品・化粧品以外のものです。

この「医薬品」は医師による処方や判断が必要なものもあれば、ドラッグストアなどで薬剤師や登録販売者が販売しているものもあります。

このように医薬品は、有効成分量や種類が他に比べて多く、使用方法をしっかり守らないといけないものなんですね。

それほど人体への作用が大きいというわけです。

皮膚の分野だとニキビ治療に使われることが多いベピオも医薬品の一種ですよね。

ベピオはニキビ治療として有効ですが、その分副作用が起きたり使用ルールを間違ったりすると、またそれが要因となって別の肌トラブルを起こしかねません。

このように作用範囲が広い治療目的の医薬品を手にいれるには、専門家の判断が必要になってくるというわけですね。

だからこそ多くの美容発信者は、ニキビを「治したい」なら皮膚科に行くよう発信することが多いです。

もちろん、食事・運動・睡眠の基本的な生活習慣の改善が基本ですが、適切な薬を一緒に使ってあげるだけで、健康で綺麗な肌をより早く手にいれられる可能性が高くなりますよ。

困ったときは早めに皮膚科に頼る。

これを忘れないでくださいね！

まとめ｜自分に合ったスキンケアアイテムで綺麗な肌を手に入れよう！

ここまで読んだあなたはもう安心してください！

僕たちの生活に身近な「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」これらの意味を理解し、自分に合ったスキンケアアイテムを選べるようになったことでしょう。

自分の肌の状態や、どんな肌を手に入れたいのか、を考えて選択し、理想の自分を叶えてくれるものを選んでいけるはず。

お金を無駄に浪費する可能性もぐっと下がった。

今回紹介した内容をぜひ実践しながら、普段のスキンケア選びに役立ててみてください！