冬は夏ほどのどの渇きを意識しにくく、気づくと水やお茶を飲む量が減っていた、という男性もいるでしょう。この記事では、環境省の「健康のため水を飲もう」推進運動のページで確認できた、体の水分の出入りの目安と、水を飲む場面の考え方を整理します(確認日は2026年10月28日)。
先に結論を書きます。同ページの水収支の図では、安静にしている成人男子は1日に約2.5リットルの水分が出入りし、そのうち飲み水で補う分は約1.2リットルとされています(環境省「健康のため水を飲もう」推進運動)。ただし、これは安静時の例で、運動や暑さで汗が増えれば必要な量も変わります。同ページが勧めているのは、決まった量を一気に飲むことではなく、のどが渇く前に、場面を決めてこまめに飲むことです。
この記事では、体重が減る、肌や髪が変わるといった約束はしません。持病があって医師から水分について指示を受けている方は、この記事の目安よりも医師の指示を優先してください。
冬に水を飲む量が減る男性は、1日の目安をどう考えるか
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1日の水分補給の目安とは、体から出ていく水分と、食事や体内でつくられる水分で入ってくる分との差を、飲み水で補うという考え方で、運動や汗の量によって変わるものです。
水分補給の量を考える時は、「1日に何リットル飲むか」だけを見るのではなく、水分がどこから入ってどこから出るかを先に押さえると分かりやすくなります。環境省のページに載っている水収支の図(成人男子が比較的安静にしていた時の例)を、表にまとめます。
| 向き | 項目 | 1日の量の例 |
|---|---|---|
| 入る | 食事 | 約1.0リットル |
| 入る | 体内でつくられる水 | 約0.3リットル |
| 入る | 飲み水 | 約1.2リットル |
| 出る | 尿・便 | 約1.6リットル |
| 出る | 呼吸や汗 | 約0.9リットル |
入る水分の合計と、出る水分の合計は、どちらも約2.5リットルです。つまり、食事から入る水分を差し引いた残りが、飲み水の担当分になります。同ページは、「体内でつくられる水」はタンパク質や炭水化物、脂肪などの代謝で得られる水だと説明しています。
この表は、あくまで安静にしていた成人男子の例です。同ページには、運動や温熱環境で汗が通常より多い時は、それに見合う水分の確保が必要になるという説明もあります。自分に当てはまる量を一つの数字で決めるより、「今日は汗をかいたか」「食事で汁物をとったか」を目安に調整する方が、実際の暮らしに合います。
なお、同ページは、冬に飲む量が減る理由までは説明していません。そのため、冬だから量が減るはずだと決めつけず、自分の飲み方を点検するところから始めます。
まず今の飲み方を点検する
水分補給の点検とは、1日のうちで飲み物をとった場面と、飲み水の量の見当を書き出して、足りていない時間帯を見つける作業のことです。
環境省のページは、水分の摂取量は多くの人で不足気味であり、平均的にはコップの水をあと2杯飲めば、1日に必要な水の量をおおむね確保できると説明しています。自分がその「平均」に当てはまるかは、書き出してみないと分かりません。一日分で十分なので、次の表のように記録してみてください。
| 場面 | 飲んだ物の例 | 飲み水として数えるか |
|---|---|---|
| 起床後 | 水、麦茶など | 数える |
| 仕事中 | 水、お茶など | 数える |
| 休憩中 | 砂糖入りの缶コーヒー、甘い清涼飲料 | 水分補給の本命にはしない(後の章で説明) |
| 夕食時 | お酒 | 水分補給としては数えない(後の章で説明) |
| 入浴前後 | 水、お茶など | 数える |
| 就寝前 | 水、お茶など | 数える |
この表は記録用の枠の例で、中身は人によって変わります。書き込んでみて、飲み水の欄が空いている時間帯が、足せる場面の候補です。コップ何杯かを数えるなら、同ページの「あと2杯」を目安に、自分の記録に2杯分足りないかを見ます。
飲むタイミングは「渇く前」と公式が挙げる場面で決める

水分を飲むタイミングとは、のどが渇いたと感じる前に、就寝や入浴、運動、飲酒など体から水分が出やすい場面の前後で水を飲むという考え方です。
環境省のページは、のどの渇きは脱水が始まっている証拠であり、渇きを感じてから飲むのではなく、感じる前に水分をとることが大事だと説明しています。水分が不足しやすい場面として挙げられているのは、就寝の前後、スポーツの前後・途中、入浴の前後、飲酒中あるいはその後などです。
この場面を、冬の男性の一日に当てはめると、次のように整理できます。左の欄は環境省のページの記述で、中央と右の欄は、記事側で当てはめた例です。
| 公式ページが挙げる場面 | 冬の生活での当てはめの例 | 決めておく一手 |
|---|---|---|
| 就寝の前後 | 寝る前と、朝起きた直後 | 枕元に飲み物を置く |
| 入浴の前後 | 脱衣所に行く前と、あがった後 | 風呂の前にコップ1杯を台所で済ませる |
| スポーツの前後・途中 | ジム、ランニング、冬のウォーキングの前後 | 出かける前にコップ1杯を飲む |
| 飲酒中あるいはその後 | 忘年会や新年会が続く時期 | お酒の合間に水を一杯はさむ |
| のどが渇く前 | デスクワークの合間 | 席を立つ時間に1杯、と決める |
同ページが「枕元に水分をおいて就寝することも重要」と述べている点は、冬に取り入れやすい工夫です。寒い夜に台所まで行くのが億劫でも、枕元に置いておけば、起床後の1杯を逃しにくくなります。
入浴前後に水を飲む場面は上の表のとおりです。入浴そのものと保湿の手順は、冬の乾燥肌が気になる方向けに、冬の乾燥肌が気になる男性の入浴と保湿でまとめています。水を飲むことと肌の状態の関係は、この記事では扱いません。
何を飲むか|砂糖・塩分・アルコール・カフェインの注意
水分補給に向く飲み物とは、砂糖や塩分の濃度が高すぎず、アルコールや多量のカフェインを含まない飲み物のことで、環境省のページでは、これらが吸収や排せつに影響すると説明されています。
環境省のページは、砂糖や塩分などの濃度が高いと、吸収までの時間が長くなる点に注意が必要だと述べています。また、アルコールや多量のカフェインを含む飲料は、尿の量を増やして体内の水分を排せつしてしまうため、水分補給としては適さないという説明もあります。
| 飲み物の種類 | 公式ページの説明 | 日常での扱い方の例 |
|---|---|---|
| 水 | 同ページが飲む習慣を勧めている飲み物 | 1日の飲み水の中心にする(お茶など甘くない飲み物の扱いは記事独自の整理) |
| 砂糖や塩分の濃度が高い飲み物 | 吸収までの時間が長くなる | 水分補給の本命にせず、ほかの飲み水と組み合わせる |
| アルコール | 水分補給としては適さない | 飲む日は、合間に水を飲む |
| 多量のカフェインを含む飲料 | 水分補給としては適さない | 量が多い日は、水を足す |
甘い飲み物の量が気になる場合は、男性の間食の選び方で、間食と飲み物の見直し方をまとめています。お酒が続く時期の水分のとり方は、飲み会が続く時期の男性の食事の整え方も参考になります。
水の温度については、確認した範囲の公式ページに指定はありません。冷たい水が億劫な日は、飲みやすい温度の水やお茶を選んで構いません。続けられる飲み方が、その人にとっての選び方です。
仮の例|いつもの量に「あと2杯」を足す一日
「あと2杯」の足し方とは、今の飲み方を変えずに、飲み水を足しやすい場面を2つだけ選んで、コップ1杯ずつ加える方法のことです。
環境省のページが示す「コップの水をあと2杯」を、一日の流れに置いてみます。次の表は、デスクワークの男性を想定した仮の例で、実在の人の記録ではありません。
| 時間帯 | 今の飲み方(仮) | 足す1杯の候補 |
|---|---|---|
| 朝 | 起きてすぐは何も飲まず、コーヒーのみ | 起床後に水をコップ1杯 |
| 昼 | 昼食時にお茶を1杯 | 変えない |
| 夕方 | 席を立たず、何も飲まない | 変えない(慣れたら足す) |
| 夜 | 入浴後は何も飲まず就寝 | 入浴後、または就寝前に水をコップ1杯 |
この例では、起床後と入浴後の2か所に1杯ずつ足しました。足す場面を2つに絞ったのは、一度に全部の時間帯を変えようとすると、続けにくくなるためです。昼や夕方は、様子を見て、慣れてから足せば十分です。
コップ1杯の量は容器によって違います。環境省のページが示す「あと2杯」は、平均的な人の目安であり、自分に必要な量を保証するものではありません。実際の量は、汗の量や食事の内容で変わります。
続かない時の見直し方
水分補給が続かない時の見直しとは、意志の強さではなく、飲む場面の決め方や飲み物の置き場所といった仕組みを変えて、習慣を組み直すことです。
飲む量が増えない時は、「飲もうと思っても忘れる」「寒くて冷たい水を飲む気になれない」「トイレが近くなるのが気になる」といった理由のどれかが多いものです。理由ごとに、見直す点を分けて考えます。
| 続かない理由の例 | 見直す点 |
|---|---|
| 忘れてしまう | 飲む場面を「起床後」「入浴後」などの行動に結びつける |
| 冷たい水が億劫 | 飲みやすい温度の水やお茶に変える |
| 席を立つのが面倒 | 机の上に飲み物を置く |
| トイレが気になる | 一度に多く飲まず、場面ごとにコップ1杯ずつに分ける |
同ページが勧めているのは、こまめに飲むことです。一度に大量に飲むのではなく、少量ずつ回数を分けることで、無理なく続けやすくなります。デスクワークで座りっぱなしの時間が長い場合は、立ち上がるタイミングと水分補給を一緒にする方法が、デスクワークの男性の座りすぎ対策の記事にも出てきます。
冬のウォーキングの前後に水を飲む習慣は、冬に歩く量が減った男性のウォーキング習慣と組み合わせると、場面を決めやすくなります。
医師への相談と、飲む量に注意が必要な場合
水分補給で医師に相談する目安とは、腎臓や心臓の病気で治療中の方や、水分の量について指示を受けている方が、自己判断で量を変えずに、先に医師の指示に従うという考え方です。
環境省のページは、腎臓、心臓等の疾患の治療中で、医師に水分の摂取について指示されている場合は、その指示に従う必要があると述べています。厚生労働省の高齢者向け熱中症対策のリーフレットにも、水分や塩分の摂取量はかかりつけ医の指示に従う、という注意書きがあります(高齢者のための熱中症対策(厚生労働省))。
このリーフレットは、暑い時期の高齢者向けに「1日あたり1.2L(コップ約6杯)を目安に」と書いています。ただし、これは暑さへの備えを目的にした資料で、冬の男性の飲み水の基準として使うものではありません。この記事の約1.2リットルも、環境省の水収支の図にある、安静時の成人男子の例として読んでください。
持病の有無にかかわらず、体調に不安がある時は、水分の量を自分で決めるより、医療機関に相談する方が安全です。この記事は、病気の診断や治療の代わりにはなりません。
肌の乾燥が気になる時の相談先
冬は肌の乾燥が気になるという男性もいます。この記事は水を飲むことと肌の状態の関係を扱いませんが、肌の状態を店舗で相談したい場合は、Samurai Beauty 渋谷東店のHot Pepper Beautyページに、新規の方向けの肌ケアメニュー「メンズハーブピーリング」(5,500円。2026年10月28日時点の掲載)があります。料金・利用条件・空き状況は変わることがあるため、予約前に予約画面で最新の内容を確認してください。
関連記事
水分補給とあわせて、冬の生活習慣を見直したい場合は、次の記事も参考にしてください。
- 冬の朝に起きられない男性の睡眠の整え方(起床時刻を決めると、起床後の1杯の場面も決めやすくなります)
- 男性の間食の選び方(甘い飲み物の見直し)
- 飲み会が続く時期の男性の食事の整え方(お酒の合間の水分)
- 冬に歩く量が減った男性のウォーキング習慣(歩く前後の水分)
- 冬の乾燥肌が気になる男性の入浴と保湿(入浴前後の流れ)
よくある質問(FAQ)
- Q1. 冬でも1日に飲む水の量は夏と同じでよいですか。
- 確認した公式ページには、季節ごとの量の違いは載っていません。環境省のページの水収支の図は、安静時の成人男子の例です。汗をかいた日や運動をした日は、それに見合う水分が必要になると同ページが説明しているため、季節の数字よりも、その日の汗や活動量で調整してください。
- Q2. のどが渇いていなくても飲んだ方がよいですか。
- 環境省のページは、渇きを感じてから飲むのではなく、感じる前に水分をとることが大事だと説明しています。就寝の前後、入浴の前後、運動の前後、飲酒中やその後といった場面を目安に、1杯ずつ飲む方法が示されています。
- Q3. コーヒーやお酒も水分として数えてよいですか。
- 同ページは、アルコールや多量のカフェインを含む飲料は尿の量を増やして水分を排せつしてしまうため、水分補給としては適さないと述べています。飲んだ日は、水やお茶を別に足す考え方です。
- Q4. 水を飲みすぎるとどうなりますか。
- 確認した公式ページには、飲みすぎの基準や症状についての記載がありません。そのため、この記事では「一度に大量に飲む」ことは勧めていません。同ページの勧めに沿って、こまめに少しずつ飲んでください。体調に不安がある時は、医療機関に相談してください。
- Q5. 腎臓や心臓の病気で通院中です。この記事の目安を使ってよいですか。
- 先に医師に確認してください。水分について医師から指示を受けている場合は、この記事の目安より、その指示が優先です。指示が出ていない場合も、体調に不安があれば、自己判断で量を変えず、医療機関で相談してください。
- Q6. 水をたくさん飲むと体重は落ちますか。
- この記事で確認した公式ページには、水を飲むことで体重が変わるという説明はありません。水分補給は、体の水分の出入りを整える話であり、体重を減らす方法として扱っていません。
まとめ
冬に水を飲む量が減ったと感じたら、まず、体に入る水分は食事・体内でつくられる水・飲み水から入り、尿・便・呼吸や汗で出ていく、という流れを押さえます。環境省のページの水収支の図では、安静時の成人男子の例で、飲み水の担当分が約1.2リットルと示されています。ただし、運動や汗の量で必要な量は変わり、この数字はすべての人の基準ではありません。
飲み方は、渇く前に、就寝の前後・入浴の前後・運動の前後・飲酒中やその後といった場面を決めて、こまめに飲むことです。砂糖や塩分の濃い飲み物、アルコール、多量のカフェインは、水分補給の本命にしません。足りないと感じたら、同ページの「あと2杯」を目安に、足しやすい場面を2つだけ選んで試します。
腎臓や心臓の病気で医師から水分の指示を受けている方は、その指示を優先してください。
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