男性の体重管理は、先にBMIと腹囲で今の位置を確かめ、体重を記録して推移で見て、減らす必要があるなら3〜4%の小さな目標から始めます。厚生労働省のe-ヘルスネット「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」は、適切な体重の認識と体重管理が大切だとしたうえで、ダイエットや体重コントロールは、まず自分に本当に必要かどうかを判断することから始めるよう説明しています。
この記事では、その手順を、身長と体重から計算できる形で整理します。根拠にしたのは、e-ヘルスネットの4ページを2026年10月27日に開いて確認できた範囲だけです。体重が減ることを約束する内容ではなく、公式の数値を編集部が計算した部分と、編集部の考え方を書いた部分は、その旨を書き分けています。健診で指摘を受けている方や持病がある方は、この記事より医師や保健師、管理栄養士の指示を優先してください。
体重管理は、減らす前に「必要かどうか」を確かめる
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体重管理とは、体重を減らすことだけでなく、自分に合った体重の範囲を知り、その範囲に近づける・保つための食事や運動の調整のことです。e-ヘルスネットは、体重を減らす前に、本当に必要かどうかを判断することから始めるとしています。
e-ヘルスネットの「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」は、過食や運動不足による肥満がある一方で、不健康なダイエットによる「やせ」も社会問題となっていると述べています。同じページは、令和5年国民健康・栄養調査で肥満者(BMI25以上)の割合が男性31.5%、女性21.1%だったと紹介しています。女性は過去10年間で有意な増減がないのに対し、男性では平成25年から令和元年の間に有意な増加がみられたとも述べ、健康日本21(第三次)の目標として、男性では肥満の改善が必要だとしています。
| 確かめること | 見る数値 | この記事の節 |
|---|---|---|
| 1. 体格 | BMI(身長と体重から計算) | BMIの計算と見方 |
| 2. 体のどこに脂肪があるか | 腹囲 | 腹囲の基準 |
| 3. 日々の変化 | 体重の記録 | 体重の記録のつけ方 |
| 4. 目標 | 今の体重の3〜4% | 3〜4%の計算 |
減らす前提で読み始めるのではなく、まず1行目から順に確かめてください。BMIが基準の範囲内なら、体重を減らす話は今の自分には当てはまらない可能性があります。
BMIの計算と見方|年齢別の目標範囲
BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割って求める肥満度の指標です。e-ヘルスネットのBMIチェックツールは、18.5以上25.0未満を普通体重、25.0以上30.0未満を肥満(1度)などと分類しています。
e-ヘルスネットの「BMIチェックツール」は、BMIを[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出し、18.5未満を低体重、18.5以上25.0未満を普通体重、25.0以上30.0未満を肥満(1度)と判定する表を載せています。体重管理の目標とするBMIは年齢によって異なり、「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」によると、食事摂取基準(2025年版)の目標とするBMIの範囲は、18〜49歳が18.5〜24.9、50〜64歳が20.0〜24.9、65歳以上が21.5〜24.9です。食事摂取基準の原本は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書」で公開されています。
次の表は、上の計算式に当てはめた仮の例です。実在の人物ではなく、数値は編集部が計算しました。
| 仮の例 | 身長 | 体重 | BMI(小数第2位を四捨五入) | 上の表での区分 |
|---|---|---|---|---|
| 例A | 170cm | 70kg | 70 ÷ (1.7 × 1.7) = 24.2 | 普通体重(18.5以上25.0未満) |
| 例B | 175cm | 80kg | 80 ÷ (1.75 × 1.75) = 26.1 | 肥満(1度)(25.0以上30.0未満) |
| 例C | 172cm | 53kg | 53 ÷ (1.72 × 1.72) = 17.9 | 低体重(18.5未満) |
例AでBMIがちょうど25.0になる体重は、1.7 × 1.7 × 25 = 72.25kgです。例Aは今の体重から約2.3kg増えると、表の区分が変わる計算になります。例Cは低体重に当たるため、体重を減らす前提の記事は当てはまらない、というのが編集部の考えです。BMIの範囲内でも、次の節の腹囲や、血圧・血糖、体力の変化は別に見ます。
腹囲の基準|BMIが範囲内でも見ておく数値
腹囲は、内臓脂肪がたまっていないかの目安として使われる数値です。e-ヘルスネットは、内臓脂肪肥満の基準を男性は腹囲85cm以上と説明しています。
e-ヘルスネットの「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」は、肥満による合併症が1つ以上ある場合、または内臓脂肪肥満(男性は腹囲85cm以上、女性は腹囲90cm以上)がある場合に「肥満症」と診断されると説明しています。同じページは、BMIが目標の範囲内であっても、腹囲が基準を超えていたり、血圧や血糖が高めであったり、体力や気力が以前より減ったと感じたりする場合は、食事の内容や生活の質を見直すよう述べています。また、40〜74歳の男性で、メタボリックシンドロームが強く疑われる人は約3割、予備群と考えられる人もあわせると2人に1人が該当すると、令和5年国民健康・栄養調査で報告されているとしています。
この記事はBMIや腹囲から病気かどうかを判断するものではありません。「肥満症」やメタボリックシンドロームの診断は医師が行うもので、数値が気になる場合は健診の結果をもとに医療機関や保健師に相談してください。
体重の記録のつけ方|体重だけでなく食事も書く
体重の記録とは、体重を日付ごとに書きとめ、増減の傾向を確かめることです。e-ヘルスネットは、体重の管理は自分の体重を客観的に把握することから始まるとし、1日1回の測定と記録を勧める解説を載せています。
e-ヘルスネットの「禁煙後の体重マネジメント」は、禁煙後の体重管理を説明するページです。その中で、体重管理は自分の体重を客観的に把握することから始まり、毎日体重測定をして手帳につけるだけでも管理がうまくいくとして、「1日1回体重測定を行い記録しましょう」と勧めています。手帳には体重だけでなく、毎日の運動量や食事、間食も同時に記録するとよいとしています。このページは禁煙後の人向けの解説のため、禁煙をしていない人にそのまま当てはまるとは書かれていません。この記事では、記録の取り方の例として参考にしています。
食事については、「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」が、特に気になるところがない人にも、いつ、どんなときに、どのようなものを食べて、どのように感じたかがわかる食事記録を勧めています。課題や改善点を見える形にでき、スマートフォンのヘルスケアアプリも使えると紹介されています。
| 記録する内容 | 書き方の例(編集部の整理) | 根拠となる公式の記述 |
|---|---|---|
| 体重 | 日付と体重を1行で書く | 1日1回の測定と記録を勧める説明(禁煙後の体重マネジメント) |
| 食事・間食 | いつ・何を・どう感じたかを短く書く | 食事記録で課題や改善点を可視化できるという説明 |
| 運動量 | 歩いた日・運動した日に印をつける | 体重だけでなく運動量や食事も同時に記録するという説明 |
測る時間帯や、同じ条件で測るべきかどうかについては、今回確認した4ページに指定の記載が見当たりませんでした。毎回同じ条件で測ると比べやすい、というのは編集部の考え方で、公式の記載ではありません。
体脂肪率も測れる体重計については、「肥満と健康」が、機種によって推定方法や判定基準が異なることがあり、体脂肪率の正確な測定は困難だと説明しています。そのうえで、一定の誤差があることを理解し、あくまでも目安のひとつとして、測定値の増減の傾向を把握するよう勧めています。1回の数値に一喜一憂せず、推移を見る使い方です。
3〜4%の計算|小さな目標の立て方
3〜4%の減量とは、今の体重の3〜4%分だけ体重を減らす目標のことです。e-ヘルスネットは、3〜4%の緩やかな減量でも、検査値の異常は改善するといわれていると説明しています。
「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」は、高血糖、脂質異常、血圧高値の改善や重症化予防のためには、減量や肥満の是正が推奨されていると述べています。そのうえで、3〜4%の緩やかな減量でも検査値の異常は改善するといわれており、まずは小さな一歩を踏み出し、手ごたえを感じながら継続するよう説明しています。同じページには、何kgをいつまでに減らすかという期間の目安は書かれていません。
| 今の体重(仮の例) | 3%の場合 | 4%の場合 | 減った後の体重(編集部の計算) |
|---|---|---|---|
| 70kg | 2.1kg | 2.8kg | 67.2〜67.9kg |
| 80kg | 2.4kg | 3.2kg | 76.8〜77.6kg |
| 90kg | 2.7kg | 3.6kg | 86.4〜87.3kg |
この表は、今の体重に0.03と0.04を掛け、その分を引いた編集部の計算です。体重が減ることを約束する数字ではありません。BMIが範囲内の人や低体重の人が、この計算で体重を減らす必要はありません。
続けるための決め方|具体的に、複数日で調整する
続けるための決め方とは、減らす・控えるといった漠然とした目標ではなく、回数や量を具体的に決めておくことです。e-ヘルスネットは、「ご飯は1膳まで」「間食は1日1回まで」のように決めると実践しやすいと説明しています。
「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」は、減量に取り組む際は、特定の食品を抜いたり極端に食事量を減らしたりするのではなく、主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事を基本に、食材の選択や調理法の工夫、菓子・アルコールなどの嗜好品の摂取を見直すとしています。また、持続的に取り組むために、できない日があっても落ち込まず、複数日で調整するなど計画に柔軟性を持たせることが大切だと述べています。
この考え方は、体重の記録の見方にも使えます。ある日の増減だけで判断せず、記録を並べて傾向を見る、というのが編集部の考え方です。
テーマごとの詳しい手順は、別の記事にまとめています。間食の量や飲み物の決め方は男性の間食の選び方をまとめた記事、夕食の組み立ては一人暮らしの男性の自炊と夕食の型をまとめた記事、飲み会の前後の食事と体重の見方は飲み会が続く時期の食事の整え方の記事で扱っています。歩く量や運動の始め方は、冬のウォーキング習慣の記事と自宅で筋トレを始める記事が参考になります。
数値が気になる時の相談先
体重や腹囲の数値が気になる時は、自分で判断せず、健診の結果をもとに医師や保健師、管理栄養士に相談します。この記事は診断や治療の代わりにはなりません。
e-ヘルスネットの「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」は、BMIが範囲内でも、腹囲が基準を超えている、血圧や血糖が高め、体力や気力が以前より減ったと感じる場合は、食事の内容や生活の質を見直すよう述べています。受診が必要かどうかの具体的な数値の線引きは、確認したページには書かれていませんでした。健診で再検査や受診を勧められている場合は、その案内に従ってください。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 体重は毎日測ったほうがよいですか。
- e-ヘルスネットの「禁煙後の体重マネジメント」は、禁煙後の体重管理について、1日1回の測定と記録を勧めています。禁煙をしていない人に同じ頻度が最適かどうかは、確認したページには書かれていません。
- Q2. BMIはいくつなら減量が必要ですか。
- e-ヘルスネットの「BMIチェックツール」では、25.0以上が肥満の区分です。ただし、減量が必要かどうかは、まず自分に必要かどうかを判断することから始めるとされています。腹囲や血圧、血糖も合わせて見て、気になる場合は健診の結果をもとに医師や保健師に相談してください。
- Q3. 体脂肪率の数字は信じてよいですか。
- e-ヘルスネットの「肥満と健康」は、体脂肪率の正確な測定は困難で、一定の誤差があるため、あくまでも目安のひとつとして増減の傾向を把握するよう説明しています。
- Q4. 3〜4%減らすと、検査値はよくなりますか。
- 「肥満・メタボリックシンドローム予防の食事」は、3〜4%の緩やかな減量でも検査値の異常は改善するといわれている、という書き方をしています。個人差があり、結果を約束するものではありません。
- Q5. 記録が続かない日があったらどうしますか。
- 同じページは、できない日があっても落ち込まず、複数日で調整するなど計画に柔軟性を持たせることが大切だと説明しています。1日抜けた分は、翌日以降に続きを書けば足ります。
まとめ
男性の体重管理は、BMIを計算して年齢別の目標範囲と比べ、腹囲の基準も見たうえで、減らす必要があるかを確かめることから始めます。必要な場合は、体重と食事を記録し、今の体重の3〜4%という小さな目標を、回数や量を具体的に決めて、複数日で調整しながら進めます。
数値は診断ではなく目安です。健診で指摘がある場合や、体力・気力の低下を感じる場合は、医師や保健師、管理栄養士に相談してください。
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